天使が来りて笛を吹く 多層構造のおとめたち─映画『ベネデッタ』と聖女カタリナ─ この映画は、イタリアのカトリック修道女ベネデッタ・カルローニが、教会の聴罪司祭やみずからが属する修道院の院長に超自然的なビジョンを報告したことによる一連の騒動から、着想を得ている。以下に、筆者がFilmarksに投稿した、当映画のレビューを... 2024.11.15 天使が来りて笛を吹く
酒仙と暇人のための散文 フツカヨイの文学 その1 以前こんな文章を書いた。ステートメント_アルコール依存のケース🥃/川島 航|zonbipo (note.com)わざわざ読んでもらうのも忍びないので、主張したかったことだけ簡単にまとめると、「酒は楽しく飲むものなので、わざと依存しにいって、... 2024.09.27 酒仙と暇人のための散文
天使が来りて笛を吹く 復讐者は賛美する─『復讐するは我にあり』─ 緒お方がた拳けん演じる主人公──榎えのき津づ巌いわおが、自身を拘束した警察官数名に対し「留置場はよう冷えとるじゃろうね/どかーんと冷えとるじゃろうね、留置所は──」と呟くシーンから、この映画は幕を開ける。この映画の主人公・榎津巌は、稀き代だ... 2024.09.15 天使が来りて笛を吹く
必要以上に決して疲れてはいけない あなたは孤独とは何か、正確に御存じでしょうか。 ¿俳優は途方もなく執拗な努力をしなければならず、それらの努力は時間においては何時間も、ほとんど丸一日になるまで続けられるかもしれないそしてまた彼には必要なのだ、そこに達するためには、法外であるとともに単純な、異例であるとともに法外な演技の仕... 2024.09.11 必要以上に決して疲れてはいけない
酒仙と暇人のための散文 あの酒で何が買えたか 鼠はおそろしく本を読まない。彼がスポーツ新聞とダイレクト・メール以外の活字を読んでいるところにお目にかかったことはない。僕が時折時間潰しに読んでいる本を、彼はいつもまるで蠅が蠅叩きを眺めるように物珍しそうにのぞきこんだ。「何故本なんて読む?... 2024.08.27 酒仙と暇人のための散文
必要以上に決して疲れてはいけない 俺、ササキリ。死の観念を曲げる準備をする。 ¿教訓必要以上にもう決して疲れてはいけない、たとえおまえの骨の疲労に基づいて文化を築くにせよ。──アントナン・アルトー「此処に眠る」快楽主義などで有名な古代ギリシアのエピクロスの死についての考えをはじめて知ったのは、私が小学六年生の頃だった... 2024.08.11 必要以上に決して疲れてはいけない
酒仙と暇人のための散文 コーラを飲むと骨が溶けるらしい。酒は百薬の長らしい。 コーラを飲むと骨が溶けるらしい。というのはもちろん嘘っぱちだが、そう言い聞かされて育ってきたので、未だにコーラがあまり得意ではない。たまに飲むと確かに「うまい」とは感じるのだが、「身体に悪い」というイメージが先行してしまって、どうも心の底か... 2024.07.27 酒仙と暇人のための散文
酒仙と暇人のための散文 人間の幸福度はホッピーの濃さに比例するのか。 人と飲んでいる時にはホッピーを頼まないようにしている。あれは飲み過ぎてしまう。大学生の時に学んだことだ。今もそうだが、大学生の頃はできるだけ安く飲みたかったし、あるいはもつ焼き屋なんかに入った時にはホッピーを頼むのが、レジャーの一つと言うか... 2024.06.27 酒仙と暇人のための散文