Slowed + Reverb くつわ堂総本店の喫茶室 高松市の中心部に,東西と南北に延びたアーケードが交差する街区がある。2つのアーケードが交わる空間はドーム型の広場になっていて,その日はマルシェが開かれていた。撮影・画像提供:iart0916ただ単にアーケードといっていいかどうか。建ち並ぶブ... 2025.05.21 Slowed + Reverb
天使が来りて笛を吹く 「すべての美にして崇高なもの」へ─千石イエスとタイラー・ダーデン─ 前回の記事では、「日本のキリスト教徒がどのような弾圧を受けてきたか」を、慶長遣欧使節の中心人物、支倉常長を中心に、概説した。しかし今や、弾圧を受けているのはキリスト教徒だけではない。現代の日本において、信仰を内面化するもの、ひいてはこれを生... 2025.03.15 天使が来りて笛を吹く
井の頭通信 007 瀬戸内海から考え中 *2024年6月6日に公開したnoteを加筆修正したもの。朝は王様のように(リゾートホテルのビュッフェで。カットオフのニットワンピを着た友だちと一緒に),昼は貴族のように(戸隠そば。もちろん手打ち),夜は貧者のように(たまごとチーズを載せて... 2025.03.12 井の頭通信
井の頭通信 006 町のはんこ屋で考え中 *2024年2月15日に公開したnoteを加筆修正したもの。1美味しいけど,「のり」が合わないラーメン屋がある。家からも会社からも遠く,それでもわざわざ暇をみつけて食べに行くくらい美味しくて気に入っているが,美味しいこと以外はまったく好きで... 2025.03.05 井の頭通信
井の頭通信 005 句読点としての浜田山 *2023年4月30日に公開したnoteを加筆修正したもの。1職場近辺の古い住宅が次々に取り壊され,まっさらになっていく。井の頭線沿線のなかでことさらに高齢化が進んでいる地区なので,それが関係しているのかもしれない。それからこの地区を歩いて... 2025.02.26 井の頭通信
井の頭通信 004 吉祥寺でいいデートをするためのガイドライン *2023年3月21日に公開したnoteを加筆修正したもの。1休日だが,出勤であった。任せられたもろもろの雑務を済ませ,接待のための会場へ向かう。吉祥寺は冷えたつ春の雨に濡れていた。タクシーは井の頭公園通りで長い渋滞に巻き込まれてスタックし... 2025.02.19 井の頭通信
井の頭通信 003 富士見ヶ丘に行き着くさだめ *2023年2月10日に公開したnoteを加筆修正したもの。1間が一年空いたとはいえ,井の頭線沿線を生活拠点に定めてから,今年で7年目になる。大学も,職場も,自宅も全部,この短い路線の中から選んできた。そんな私はいま,過去最高に井の頭線エリ... 2025.02.12 井の頭通信
井の頭通信 002 吉祥寺,嵐の時代 *2023年2月7日に公開したnoteを加筆修正したもの。1私は最近,恋愛をしている。この数年,そういう気持ちとまったくご無沙汰して生きてきたから,どうすればいいのかよく分からない。ウチの話聞いてくれん?さして興味がないひとには,取り繕わず... 2025.02.05 井の頭通信
井の頭通信 001 砂漠のような明大前から *2023年2月4日に公開したnoteを加筆修正したもの。1シャツを着る前にアイロンでしわを伸ばす。そのために,毎朝その時間分早くベッドから抜け出す。シャツ自体はなんだってよく,セールで買ったユニクロのボタンダウンでもなんでも着る。ニットや... 2025.01.29 井の頭通信
天使が来りて笛を吹く エリ・エリ・レマ・サバクタニ─遠藤周作とイエス・キリスト─ そして三時ごろに、イエスは大声で叫んで、「エリ、エリ、レマ、サバクタニ」と言われた。それは「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」という意味である1。第1回の記事の中で、筆者は、日本のキリスト教徒が歩んできた閲えつ歴れき... 2025.01.15 天使が来りて笛を吹く